experience

世界遺産 屋久島の
息吹に触れる

月に35日雨が降るという屋久島の恵みの雨、その恩恵で育まれた瑞々しい”水の森”、集まった雨はやがて流れをつくり、大地を浄化していきます。この国は水の風景、屋久島は特に水との関わりが深い。

亜熱帯の照葉樹林が茂る海岸線、海にはサンゴ礁と熱帯魚たち、大地を削り屋久島をつくってきたエメラルドグリーンの川たち、照葉樹林の森と黒潮の恩恵を受けて独特の文化を築いてきた里。少し登ると森の相もかわり、苔むす森と樹齢千年を超える屋久杉の巨木たち、生命あふれる太古の森。その森の上には天上の世界、森林限界をこえ、ヤクザサ草原帯に林立する花崗岩のオブジェ、まさに自然が創り出した日本庭園は神々の世界、洋上アルプスの名にふさわしい山。

屋久島はこの国の自然が凝縮されています。人にはそれぞれのリズムがあり、自然にもリズムがあります。時には激しく、時には静寂に…。人と自然のリズムがリンクしたとき、深く深く、屋久島の懐へ入ることができます。自然と一体となるような解放感、この奇跡の島を体感してください。

四季の愉しみ

ゆるやかに移りかわる島の十二の表情

  • 一月

    屋久島独自の文化をかいま見る正月行事

    新しい一年がはじまり、正月7日に行われる「鬼火焚き」や「十日恵比寿」、集落の無事を太陽と月に祈る「二十三夜祭」など、自然と共に暮らしてきた島独自の伝統行事を体験することができます。北海道から亜熱帯まで、日本列島の気候が同じ島の中にあるという屋久島の冬。標高高い山頂付近には雪が積もっているのに、海岸沿いにはポインセチアやブーゲンビリアなどの美しい花が咲いています。

  • 二月

    世界遺産を体感する、島ならではのイベントが満載

    しだいに寒さもゆるみ、タンカンやレモンなどの収穫も始まり島には少しずつ春が近づいています。
山頂付近ではまだ積雪があり、十分な装備がないと山に入ることはできません。しかし里では、世界遺産・屋久島を自転車で一周するサイクリング大会や、ガジュマルなどの亜熱帯植物やウミガメの産卵する浜を巡るトレイルランなど、屋久島ならではのイベントが開催されます。

  • 三月

    春の雨が終わると、山や海で遊ぶシーズンは目前

    この頃降る春の長雨は「木の芽流し」と呼ばれます。暖かい雨が里をとりまく照葉樹林を存分に潤すと、日に日に緑の濃淡が芽吹きの色に変わっていきます。そして桜やツツジが次々に花開くと、いよいよ本格的な春の訪れ。登山や水遊びのシーズンを前に安全祈願の神事「森開き・水開き」が行われます。

  • 四月

    春の花が咲き誇る、美しい季節

    若葉がすっかり出そろい、生命が躍動する季節。山でも里でも色とりどりの花が鮮やかに咲き誇ります。ウミガメの産卵シーズンを前に港や海岸を清掃する「屋久島海祭り」では、カヌー体験やダイビング体験、シュノーケリング、バナナボートなどがいち早く楽しめます。

  • 五月

    しゃくなげの群生が広がる島の初夏

    暑い陽射しとともに山の緑も深まり、なんといっても見事なのが山の斜面に群生するしゃくなげの絨毯。「屋久島しゃくなげ登山」は、はじめて登山をされる方やお一人の方でも安心して参加できるおすすめのイベントです。そして夜には、落ちてきそうな星空のもと飛び交う源氏蛍もこの時期の楽しみです。

  • 六月

    連綿とつらなるいのちの営みを知る

    毎年5月から7月頃、永田川の東側にあるいなか浜と西側の前浜にはウミガメがやってきます。アオウミガメは1シーズンに数頭ですが、アカウミガメは屋久島が日本一の上陸産卵地。ウミガメは1回に100〜140個産卵し、60日前後で無事孵化すると子ガメは苦労して海に帰り、大きくなると産卵のために再び屋久島に戻ってきます。そんな循環する生命の神秘を、じっくりと観察してみませんか。

  • 七月

    海水浴に興じたあと、天の川を眺める夜

    梅雨が開けると本格的な夏の到来。海水浴場の安全祈願の神事を終えると、遠泳イベント「オープンウォータースイミング」が開催されます。また、夕涼みをしながら空を見上げるとそこには満天の星空。屋久島の空は空気が澄み、天の川がくっきり銀色に輝いて見えます。台風の到来を前に、早期米の収穫も始まります。

  • 八月

    夏真っ盛り。各地の夏祭りが楽しい

    太陽はかんかんと照りつけ、登山や観光に多くの人が訪れる島がもっとも賑わうシーズンです。夏の屋久島はお祭りがいっぱい。山の神に感謝する「ご神山祭り」、安房などの集落で行われる夏祭りでは出店やステージイベント、打ち上げ花火などで盛り上がります。

  • 九月

    暑さの続く中、月に祈る盛大な伝統行事

    旧暦の8月15日、名月に豊漁豊作と家内安全を祈る「十五夜綱引き」が行われます。綱をゆっくり引きながら十五夜歌や綱引き歌を繰り返し歌い、最後は一本勝負。綱は強い竜、または水神の姿をあらわすといわれています。日中はまだ蝉が賑やかですが、ススキの穂が出始めると、夜には秋の虫の大合唱が聞こえてきます。

  • 十月

    まだまだ海へ、川へと自然を体感できる

    少しずつ秋めいてきてはいるのものの、平年の最高気温が25℃と温暖で、海や川のアクティビティはまだまだ楽しめます。その中でもおすすめはリバーカヤック。初心者の方も楽しめて、屋久島の透き通った水の美しさを存分にご体感いただけます。

  • 十一月

    過ごしやすく、絶好の行楽シーズン

    朝夕の空気はひんやりとして心地よく、秋の野山を散策するには絶好の時期。ヒヨドリなどの渡り鳥の声も聞こえてきます。標高2000m近い山頂部では、11月中旬には初冠雪がみられます。特産品の安納芋も、そろそろサンカラのメニューに登場し始めます。

  • 十二月

    霜降る冬の到来。迫力の年越し太鼓は必見

    いよいよ島にも冬が訪れ、メジロやヒヨドリなどの冬鳥も数多く姿を見せます。島の特産品・ポンカンの収穫が始まり農家は大忙しですが、年末年始の準備も着々と進んでいきます。12月31日には、益救神社で大迫力の年越し太鼓「益救神太鼓」が炎とともに奉納され、ゆく年への感謝ときたる年への祈りが捧げられます。

    屋久島の魅力

    Mountain

    神々が遊ぶ庭園、
    洋上アルプスの絶景

    屋久島の山々は、森林限界を越えると広がるヤクザサ草原帯と花崗岩のオブジェが特徴。神々が住む庭園のようなその風景は、洋上アルプスの名にふさわしい絶景です。変化に富んだ地形と澄み切った空気が、訪れる人々に深い感動を与えます。

    Forest

    太古の息吹が漂う、
    苔むす生命の森

    屋久島の森は、縄文杉をはじめとする樹齢千年以上の屋久杉と苔むす森が広がる太古の自然。白谷雲水峡やヤクスギランドでは、豊かな生態系と神秘的な風景を間近に感じられます。訪れる人々に静けさと癒しをもたらす生命の楽園です。

    Water

    恵みの雨が生む、
    清らかな水の楽園

    屋久島は、月に35日雨が降ると言われるほど豊富な水が特徴。その雨が育むエメラルドグリーンの川や壮大な滝、そして透明度の高い海は島の生命の源です。大川の滝やトローキの滝など、屋久島ならではの水の景観をお楽しみください。

    Village

    黒潮が育む、
    自然と共生する里の暮らし

    海と森の恩恵を受ける屋久島の里は、独自の文化と歴史が息づく場所。照葉樹林が広がる海岸線には、黒潮がもたらす豊かな漁場と美しい景観が広がります。自然と共生する暮らしが感じられる里では、地元の温かい人々との交流も楽しめます。

    主要スポットへのアクセス

    車では、メインストリートの県道を通るとほぼ一本道で島を一周できます(約100km)。一周する途中には道全体が世界遺産登録地となっている「西部林道」があり、サルやシカなどの動物と出会うこともあります。ホテルにご到着後、スタッフが屋久島でどのようにお過ごしになりたいかをお伺いし、一緒にご滞在のプランを立てることもできます。地元民ならではのおすすめスポットもございますので、どうぞ気ままにお越しください。

    ※県道以外の道や西部林道は道幅が狭いので、ご自身での運転をお考えの場合は普段より運転に慣れた方におすすめします。

    1.千尋の滝
    ホテルから車で10分
    2.平内海中温泉
    ホテルから車で30分
    3.大川の滝
    ホテルから車で50分
    4.西部林道
    ホテルから車で60分
    5.永田いなか浜
    ホテルから車で90分
    6.白谷雲水峡
    ホテルから車で90分
    7.ヤクスギランド
    ホテルから車で60分